本尊

本尊薬師如来尊像は印度龍智菩薩三七日の祈請により示現し給えるを模写し、後閻浮檀金を以て三尊を謹刻し奉ると伝えられる。

この三尊中阿弥陀尊は南天竺霊宝山真如大阿弥陀寺に、釈尊は大唐霊水山清浄光院に安置、残り一体薬師尊こそ三国を伝来し当山に奉安されているのである。本尊薬師尊を守護眷属し日光・月光両菩薩がある。

両菩薩同様に本尊薬師尊を守護し十二支を象徴している十二神将がある。この外七千夜叉が本尊如来を守護すると同時に参詣する善男善女を守護する。

本堂・鐘楼堂

開山以来数度、山火事に遇い全山焼失す。

現本堂は昭和17年落成、設計は文部省阪谷良之進博士、施工監督同省国宝保存課乾技手。

当山霊木総檜による密教造りで年中無休護摩祈祷を修行している。昭和28年本坊を完成。左に位置する鐘楼堂は昭和49年、乾技手の仮設計を京都大森健次博士が本設計し、本堂同様総檜造りである。

大師堂・弘法水

弘法大師を祀り、堂は一大老楓の巨木を擁し放生池にい臨み、その下厳石の凹所より清泉を湧出す。昔弘法大師独鈷を以て岩石を穿ち湧出せしめた霊泉、如何なる大旱にも涸るることなし。依って毎晨朝本尊薬師如来に供する閼伽水となす。当山本来閼伽井嶽と称するはこれによる。層て大町桂月参詣の砌り一句あり。

山路来て 木鼠と飲む 清水かな

弘法水

眼病に霊験があると言い伝えられ、今でもその利益を願っての参詣者が絶えません。
またどんな日照りでも涸れることがなく、湧水のため真冬でも凍ることがありません。

滝不動

境内地南東端天狗沢にあり、二〇余尺の滝にして懸崖より急転直下銀玉砕け水霧散ずるさまは壮観にして真夏と雖ども冷気を覚ゆ、不動明王を祀り水行の場にして源流は三十三観音像の地点に拠る。